中国系米軍兵士がいじめで自殺か 上官ら8人を訴追


 米陸軍は21日、マンハッタン区チャイナタウン出身で駐アフガニスタン部隊の中国系兵士ダニー・チェンさん(19歳)が10月に遺体で発見された事件をめぐり、兵士のいじめに関与したとされる上官ら8人を過失致死、脅迫などの疑いで訴追した。
 陸軍側は「自殺行為による弾傷」を死因としているが、ブルックリン区のナディア・ベラズキュエズ下院議員は「単なる自殺以上の状況があった」と見ている。
 チェンさんが中国人であることを理由に上官らから石を投げられたり、逆さに吊るされるなど、度重なる精神的、身体的ないじめを受けていたとの証言があり、チェンさんがことし2月に米国内の友人や家族に宛てた手紙にも、いじめの状況が詳細に記されていた。また、チェンさんの遺体には打撲傷が複数見つかっている。
 起訴された8人がチェンさんを自殺に追い込んだのか、または実際に殺害したのかは明らかにされていない。
 一人息子だったチェンさんを失った両親は「軍隊には入ってほしくなかった」「ホリデーシーズンに息子が帰らなくて寂しい」と悲しみをあらわにし、米軍内でいじめや人種差別が容認されていると非難している。
 これについて米国防総省高官のジョン・カービー氏は「戦友にいじめを働く行為に酌量の余地はない」と指摘するも、いじめや差別を見逃しているとの見方は否定した。


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