夏の行楽シーズン けがと病気の予防策とは


 ニューヨークエリアにも、明るい日差しのもとでサーフィンに砂遊び、ハイキングなどさまざまな活動が楽しめる夏の行楽シーズンが訪れている。しかし、けがや病気で緊急救命室に駆け込む人が増えるのもこの季節だ。ニュージャージー州バーゲン郡にあるヴァリー病院緊急救命室は、特に注意が必要なのが「熱、水、虫、食べ物」の4点だと指摘する。


 夏には溺れる人の数が急増する。小さな子どもを連れてプールなどに行く場合は、子どもから決して目を離さないことが大切。一瞬の不注意が命取りになる。

 強い日差しは筋肉の痙攣から心臓発作まで、さまざまな問題の原因になる。重要なのは、水分補給を怠らないこと。外出時には必ず水を携帯し、運動をする場合にはスポーツドリンクなどを飲むと良い。アルコールは熱による被害を悪化させるので、さらに注意が必要だ。また、日焼け止めを塗るのも忘れずに。

た、蚊はデング熱の感染原因としても知られている。昨年の夏は、ニュージャージー州ではデング熱の発症例は見られなかったが、各医療機関は今後、流行エリアに関する政府報告を注視するとしている。
 自然の中を歩くときには、ダニに注意する必要もある。ダニは地上から12〜18インチ程度までジャンプするので、長ズボンを履くことで対処できる。子どもがサマーキャンプなどで野外活動をする場合は、身体にダニがついていないか目視でよく確認すること。
食べ物
 野外で調理することが多いシーズンだが、特にマヨネーズなど卵を使ったものや傷みが早い食品は外に長時間放置すると、食中毒の原因になりやすい。
 適切な予防対策を怠らず、安全に夏を楽しみたいものだ。