地下鉄❷番街線工事は順調 2016年12月に開通へ

 キャロライン・マロニー下院議員は7月29日、地下鉄2番街線一期工事の経過報告書を発表し、工事は順調に進められており、ニューヨーク州都市交通局(MTA)の目標どおり2016年12月に開通予定であると発表した。
 2番街線一期工事は、Q線のマンハッタン区イーストサイドから新線を63丁目〜96丁目まで北に延ばす総工費45億ドルを投じるプロジェクト。報告書ではこのプロジェクト全体の評価をBプラスとしており、11年のBから進展が見られたことになる。
 マロニー氏はその理由として、まず過去4年間の工事が計画どおりに進んでいることを挙げ、その他工事の施工管理や市民への広報が改善されたことも評価した点としている。
 一方、今後の改善点としては、工事関係者の地下への出入り口が一カ所のみであること、現場近辺の住民への影響を軽減する努力が十分になされていない点などを挙げている。
 MTAは2番線を二期工事で96丁目〜125丁目まで、三期工事でQ線63丁目から南のハウストン通りまで、そして最終的にはロウワーマンハッタンのハノーバースクエアまで延長する予定であると発表している。
 2番街線は1972年に一度工事を着工したものの、資金難のため中断、2007年に再開された。