ブライアントパークで発砲事件 高級ジャケットめぐり

 マンハッタン区ミッドタウンにあるブライアントパークのアイススケートリンクで9日午後11時ごろ、高級ジャケットをめぐった発砲事件が発生。スケートをしていた男性2人が銃弾を受け、重体となった。
 ニューヨーク市警察庁(NYPD)は10日未明、殺人容疑や違法銃器の所持などの疑いで、ブロンクス区在住のコーリー・ダントン容疑者(16歳)を拘束した。容疑者は、強盗や窃盗罪の前科が確認されている。
 調べによると、ダントン容疑者は同日、スケートを楽しんでいた被害男性のひとり、ハビエール・コントレラスさん(20歳)が身に付けていた高級ブランド、マーモットのダウンジャケットを強奪しようと近付いたが拒否されたため、憤慨して発砲したという。
 目撃者によると容疑者は3、4発を発砲したと言い、そのうちの1発がコントレラスさんの腕に、また別の銃弾がスケートをしていた別の14歳の少年の背中に命中した。いずれも命に別条はないが、少年は身体の一部が不随となる可能性が高い。
 事件当時、アイススケートリンクには約200人がおり、辺りは一時騒然となった。