サングリア46

 黄色い屋根が太陽に恋をしたひまわりを連想させる、スペイン料理レストラン「サングリア46」。2007年の開店から、スペイン料理本来の味付けを守り通す、本格派レストランだ。同店のモットーは「お客さまに心地よく、喜んで、食事を楽しんでもらう」こと。リラックスして、食べて飲んで笑って、真夏のニューヨークを過ごすのに最高なレストランだ。

秘密だけど、教えたい。Tスクエアの隠れ家スパニッシュ

タイムズスクエアの近く、46丁目、8と9番街の間にあるレストラン「サングリア46」は、夏にぴったりな「太陽の国・スペイン」の伝統料理やお酒が楽しめるレストランだ。店内はラテンの雰囲気で、あたたかく、それでいて心が躍るインテリア。店員さんも全員がラテン系のため、とてもフレンドリーで明るく、サービスもしっかり行き届いている。
 そんな同店がこの時期に特におすすめしたいのは、「パティオ」で飲食を楽しむこと。料理やお酒はもちろん、〝食事をする場所〟にこだわるということだ。ちなみにパティオとはスペイン語で「中庭」を意味する。パティオの天井はブドウの葉で覆われており、かわいらしい実もつけている。その空間はまさにスペインの一角のようで、ここがタイムズスクエアの側だということを忘れてしまう。そのパティオでいただく、ガーリックとオリーブオイルが効いたスペイン料理とサングリアは、異国情緒たっぷりで、真夏の夕暮れに気持ちよく酔える。

葉の隙間から光が差し込むスペイン様式のパティオ

いろいろ楽しめるタパス各種

 「タパス(Tapas)」とは、スペイン語でアペタイザーを意味する。お酒をこよなく愛するスパニッシュたちは、さまざまなタパスを大勢で少しずつ食べながら、ワイワイお酒を飲むのが大好き。一番のおすすめは魚介類のタパス。スペインでは魚介類を多く食べるため、魚介を使ったタパスの種類が豊富にある。同店では、ボリューム満点の肉類はもちろん、ベジタリアン用に野菜だけのタパスも用意している。

「ガンバス/Gambas al Ajillo(10ドル)」 「ガンバス」とは、スペイン語で「海老」のこと。スペインでよく食べられる魚介類の一つとして人気だ。シンプルに、オリーブオイルとニンニク、塩で味付けし、素材の味を引き出して提供するのがスペイン料理の基本とのこと


「プルポ・ア・ラ・パリッラ/Pulpo a la Parrilla(16ドル)」 大きなタコの足をオーブンでグリル。そのため中がふわふわ、外がカリっとしている。特にその2つの食感が楽しめる足の先っぽは、みんなで取り合いになるという。皿の中央に盛られているのはトマト、タマネギ、ハラペーニョ、アボカド、ズッキーニ、ひよこ豆のみじん切りにバジルを合わせたサラダ。バジルのさわやかさが、クリーミーな味のタコによく合う


「チュレティラス・デ・コルデロ/Chuletillas de Cordero (14ドル)」 子羊とジャガイモのグリル。柔らかい子羊は、ラム特有の臭みがまったくなく、軽いテイストでジューシーな一皿だ。ジャガイモは皮がパリッと焼けており、オリーブオイルとの相性もバツグン

夏を彩るサングリア

 ここ1、2年、日本でもブームを起こしているサングリア。店名にも使われているサングリアは同店の目玉として、多くの人に愛されている。サングリアといえば、通常ワインにソーダ、フルーツといった具合だが、同店は一味違う。ワインではなく、シャンパンを使ったサングリアがあるのだ。実は、スペインのローカルでは、ワインではなくシャンパンのサングリアのほうが親しまれている。夏の暑い日に、シュワっと炭酸の効いたサングリアは格別だ。ラテン系のイケメンバーテンダーが作るセクシーなサングリアは、目でも楽しめる一杯。

サングリア(グラス7ドル~) ①赤ワインとレモネードにチェリー  ②シャンパンにイチゴとピーチ ③白ワインにイチゴ、ピーチとマンゴー


笑顔が素敵なバーテンダーのマウリシオさん

サングリア46
338 W 46th St (bet 8th & 9th Ave)
212-581-8482
www.sangria46nyc.com
日・火〜木: 12pm~11pm
月: 4pm〜11pm
金・土: 12pm~12am
※パティオは10pmまで