沿岸警備隊の救難艇が転覆 座礁船の救助に向かう途中

 クイーンズ区イーストロッカウェーの入り江で25日、米沿岸警備隊のボートが転覆する事故が起きた。
 同日午前5時ごろ、バージニア州の漁船キャロライナ・クイーン3号から救助要請を受け出動した全長25フィート(約7.6メートル)の小型救難ボートは、10〜12フィート(約3〜3.7メートル)の高さの波を受け転覆した。乗船していた5人の隊員は海に投げ出されたが、ビーチ19丁目近くの陸地まで泳ぎ、その場で保護され手当てを受けた。けが人は報告されておらず、近くの海岸では打ち上げられた救難ボートが見つかっている。
 8日間のホタテ漁に出ていた全長76フィート(約23メートル)のキャロライナ・クイーン3号は同午前2時ごろ、電力が停止したなか船底に入り込んだ水を7人の乗組員がかき出す作業を行っていたが、イーストロッカウェーの浅瀬で船が座礁したため、無線で救助を要請した。
 7人の乗組員は沿岸警備隊のヘリコプターにより救助され、同区アーバーンの陸地まで運ばれた。同船の乗組員からもけが人は出ていない。
 ロッカウェー海域では前日の夜、風速34マイル(秒速約15メートル)の激しい風が吹き荒れ、強風警報が発令されていた。