NJでガソリン税引き上げか 交通インフラ費用捻出のため

 22日付のニューヨーク・タイムズによると、ニュージャージー州でガソリン税を1ガロン(約3.8リットル)につきおよそ23セント引き上げる案が持ち上がっているという。
 民主党州議会議員により提出された同法案により、全米で2番目に低い同州のガソリン税価格は、周辺の他州の税額に近付く。同州では老朽化した橋や道路の補修、補強、改善などが必要とされており、また同州交通局は度重なる財政危機に陥っているにもかかわらず、クリス・クリスティー知事はこれまで、これらの問題への取り組みを避けてきた。運輸信託基金が今月末には底を尽き、ほかに救済方法が見出せないにもかかわらず、同知事は、ガソリン税の引き上げには反対の姿勢をみせている。
 民主党のスティーブン・M・スウィーニー州上院議長は、「運輸信託基金がなくなれば、われわれは深刻な危機に直面する」と懸念を示した。他州も、重要なインフラの補修や拡大の費用を捻出するために悪戦苦闘しており、ユタやアイオワなどではガソリン税の引き上げが行われている。
 連邦議員の一部からは、1993年以降値上げされていない連邦ガソリン税の引き上げを求める声も上がっている。