リトルペンギンの赤ちゃん誕生 ブロンクス動物園で繁殖に初成功

 ブロンクス動物園でこのほど、リトルペンギン(コガタペンギン)のヒナが誕生し、一般公開されている。
 このヒナは今年5月10日にふ化。この種のヒナ誕生は、120年の歴史を誇る同動物園でも初めてだという。その名の通り、成鳥でも13インチ(約33センチ)程度と小柄なこのペンギンは、体毛が青味がかっていることから「リトルブルーペンギン」や「妖精ペンギン」とも呼ばれている。
 ふ化した赤ちゃんは25グラムと、手のひらに乗る大きさ。体は黒っぽい羽毛に覆われているが、50日ほどでこれが薄青く太い毛に生え変わる。
 オーストラリアやニュージーランドに生息し、海岸の砂地や草むらに穴を掘って卵を埋めるリトルペンギンは、近年の地球温暖化や都市化の影響で数が減少しており、絶滅が危惧されている。
 2015年に展示を開始した同動物園のリトルペンギンは、精力的に種の保護活動を行っているシドニーのタロンガ動物園で生まれた。今回生まれたヒナは、この保護活動が生んだ2世ということになる。

Julie Larsen Maher © WCS

Julie Larsen Maher © WCS