コロンビア大で自殺者続出 日本人留学生も

 2日付のニューヨーク・ポストによると、コロンビア大学で今学年度、自殺や麻薬の過剰摂取で7人の学生が死亡したことで、競争の激しさと精神衛生制度の不十分さが指摘されている。
 同大学では、昨年9月〜今年1月までの間に、毎月1人の自殺者が出ており、先月は、麻薬の過剰摂取で2人が死亡した。
 昨年の自殺者は、21歳のジャーナリスト、29歳の海軍退役軍人、モロッコからの交換留学生、ミズーリ州出身の18歳の新入生タイラー・ギルピン・ウォレスさんで、先月は、日本人交換留学生の女性が寮の7階から飛び降り自殺している。昨年10月に自殺したウォレスさんは、母親に自殺をほのめかす電話をした後、大学を辞め、ミズーリ州の自宅で首を吊った。競争のない小さな村の出身で、世界中の優秀な学生が集まる同大学に馴染めないと母親に漏らしていたという。母親は、大学に相談していた。
 昨年、政治学科を卒業した女子学生は、自殺願望が強いことに悩み大学のカウンセラーに相談しようとしたが、2週間待ちと言われ助けが得られなかったと話す。精神衛生制度の改善を求めて嘆願を開始したこの学生は、「大学は、敵対的で競争の激しい文化が根付いている」と訴えた。

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