MTA、性に配慮した表現に 「レディース・アンド・ジェントルマン」廃止

 【9日付ニューヨークポスト】ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3日、車内放送などでジェンダーに配慮した表現を使うことを職員に指令。今後、「レディース・アンド・ジェントルマン」の表現を廃止する。ポリティカルコレクトネスをより意識しての措置。
 今後は「乗客の皆さま」や「利用客」といったジェンダーを特定しない言い方に統一する。車内や駅構内で流す自動放送を段階的に新しいものに置き換えるとMTAは説明しており、それまでの間は放送が流れる際、車掌らが新しい録音に切り替える操作をする。8日の時点では、マンハッタン区の6番街駅などで「レディース・アンド・ジェントルマン」がまだ使われていた。
 また、MTAは駅などの現場にマネージャーやスーパーバイザーを配置し、MTA職員らが性差別となる用語を使用していないか監視するとも発表した。
 この新方針を受け、職員の1人は「MTAはジェンダー問題に真剣に取り組んでいることを周知させ、トランスジェンダーなどの乗客からのクレームを避けたいのだろう」と話した。MTAは、「ジェンダー問題はわれわれにとっても課題の1つだ」と説明している。

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