ファイザー認知症薬開発から撤退 300人を解雇

 マンハッタン区に本社を置く製薬会社大手のファイザーは8日、アルツハイマー病を含む神経系疾患治療薬の研究開発事業から撤退すると発表した。撤退は社内審査による決定とされ、それに伴い、マサチューセッツ州ケンブリッジ市とアンドーバー市、コネティカット州グロトン市で勤務する従業員300人が解雇される見通し。
 声明によると、米イーライリリー社と共同で進める末期慢性疼痛薬タネズマブと、線維筋痛症薬リリカおよびその他の難病の神経薬の研究開発は継続する。神経科学に取り組むベンチャーファンドも開始する予定。国際アルツハイマー病協会(ADI)の推定によると、全世界で現在、4680万人が同疾患に罹患。治療薬としては、メマンチンやアリセプトなどが知られているが、いずれも進行抑制薬で、現時点で治癒は不可能。イーライリリー、バイオジェン(米)、ノバルティス(スイス)は研究開発を続行する。

マンハッタン区2番街42丁目にあるファイザーの本社=12日午後撮影 (photo: Asami Kato 本誌)

マンハッタン区2番街42丁目にあるファイザーの本社=12日午後撮影 (photo: Asami Kato 本誌)