高校生の4分の3は睡眠不足 感情と行動に悪影響も

 【17日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】ニューヨーク市の高校生の4分の3が十分な睡眠をとっていないことが、市保健精神衛生局(DOH)が17日発表した報告書により明らかになった。
 同局が2015年、13から18歳の公立中・高校生8522人を対象に実施した調査によると、4人に3人が1日の睡眠時間を「8時間未満」と答えていた。睡眠不足の生徒は、8時間以上寝ている生徒と比較し、感情面および行動上の問題を抱える傾向が約3倍多くみられ、調査対象者の睡眠不足の生徒の29%がこれらの問題を抱えていたのに対し、8時間以上の生徒ではわずか10%だった。
 睡眠時間が2、3時間だという男子生徒は、「コーヒーで眠気を覚まし、昼寝や週末に『寝だめ』をするため、睡眠不足による悪影響はない」と話している。約6時間だという女子生徒は、「昼寝をするがいつも疲れていて、たまによく眠ると翌朝は元気」と話している。
 米小児科学会のガイドラインでは、6から12歳の適切な睡眠時間は9から12時間、13から18歳は8から10時間。