お腹の脂肪から痛み治療に Park Avenue Stem Cell

 マンハッタン区ミッドタウンの医療セラピー、パーク・アベニュー・ステム・セルは隔週木曜、お腹の脂肪を使って病気を治す幹細胞セラピーについての無料説明会を開催している。申し込みなしでも誰でも参加可。
 登壇するのは幹細胞再生医療の第一人者とされるジョエル・B・シンガー医師。イェール大学医学部大学院を卒業後、幹細胞を駆使し、神経や心肺、美容から勃起不全まで多岐にわたる治療を行ってきた。
 26日夕の説明会には約15人が参加。シンガー医師は受精卵から作られる胚性幹細胞と、生体内の各組織にある成体幹細胞、2006年に誕生した新しい多能性幹細胞(iPS細胞)の違いを解説。脂肪から幹細胞を取り出すプロセスや治療にかかるリスクを事例を交えて説明した。参加者からは仕組みや値段など、質問が飛び交った。
 3月に転倒して肩を打ってから痛みが引かないというマンハッタン区のベティーナ・モレノさん(67)は説明を聞き、「仕組みがよく分かり、とても興味深かった。もう少しリサーチして幹細胞治療をぜひ試したい」と話した。

Park Avenue Stem Cell
346 E. 51st St. (bet. 1st & 2nd Aves.)
☎917-721-7551
http://parkavenuestemcell.com/

シンガー医師=26日撮影(photo: 本紙)

シンガー医師=26日撮影(photo: 本紙)