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【4日付ウォール・ストリート・ジャーナル】対人関係には難があるが、驚異的な集中力を発揮し、仕事を正確に速くこなす能力に長けるといわれる自閉症。マンハッタン区のベンチャー企業、ダイバージェントは、自閉症がある人だけを対象にした人材派遣を行っている。
同社の共同創業者で最高経営責任者(CEO)のバイラン・ダイさん(28)によると、自閉症の人は就職試験の面接で苦労するだけでなく、仕事上でもコミュニケーションでつまずいて長続きしないことが多い。その約半数から75%は長期間、失業経験があるとの統計もある。
また、自閉症の人は言われたまま理解する傾向が強く、あいまいな指示を受けると前に進めないこともある。そこでダイさんは契約社員を管理するプラットフォームをオンライン上に設立。大きなプロジェクトを単純な作業に分解して社員が1歩ずつ業務を積み重ねられるシステムを作った。
在宅勤務の自閉症契約社員は全米に200人ほど。これらの社員の報酬はプロジェクトごとに支払われるが、時給に換算すると12ドルから20ドル程度。将来的に福利厚生も導入する方針だという。
ダイさんの男のきょうだい、ブランドンさんは自閉症。4年前、母親が息を引き取る際に、ブランドンさんの面倒を見るよう言われたという。ダイさんは「彼には有意義な人生を送ってほしい」と話した。
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