デヴィッド・バーン公演が好調 新アルバム「アメリカンユートピア」引っさげ

 1975年から91年に解散するまで世界的人気を誇った米ロックバンド、トーキング・ヘッズのボーカル、デヴィッド・バーン(67)のブロードウェー公演が好評だ。ステージでは昨年発表したアルバム「アメリカンユートピア」からの楽曲の他、「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」「ワンス・イン・ア・ライフタイム」などトーキング・ヘッズの代表曲21曲を熱唱。往年のファンを中心に盛り上がりを見せている。ウォール・ストリート・ジャーナルが18日、報じた。
 公演が始まった10月4日以降、会場のハドソン劇場は連日大入り。ブロードウェーでは週8回の公演が通常とされるが、同公演は週6回。運営団体ブロードウェーリーグによると、チケットの売り上げは、11月10日から17日までの1週間で約95万ドル(約1億320万円)。これは、「ミーン・ガールズ」「オペラ座の怪人」や、自伝ミュージカルの開始からわずか14カ月で1億1300万ドル(約122億7000万円)を売り上げた、ブルース・スプリングスティーン(70)の「スプリングスティーン」に迫る勢いだ。
 スプリングスティーンの公演は「語り」が中心だったのに対し、同公演はバーンと他の出演者が動き回り、マーチングバンドをイメージした生演奏の「見せる」パフォーマンスが特徴だ。今回の公演に先立ち、ツアーを敢行したことも話題作りに一役買ったようだ。
 公演は2月16日まで。