NY州の裁判官、70%が白人  非白人割合は18%、任命制度に原因?

 

 

NY州の裁判官、70%が白人

非白人割合は18%、任命制度に原因?

 

 

 ニューヨーク州裁判所管理局がこのほど発表した司法人口統計に関する調査報告書によると、同州の裁判官のうち、白人が約70%を占めていることがわかった。ゴッサミストが7日、報じた。

 調査は、自己申告に基づいて実施。回答した裁判官は白人が69%、以下、黒人14%、ヒスパニック・ラテン系が9%、アジア系は3%にとどまった。国勢調査の推定によれば、NY州には米国先住民が20万人いるとされるが、報告書で確認された裁判官は1人だけ。同州の全人口に占める非白人割合は40%近いのに対し、全裁判官に占める非白人割合は18%に過ぎないということになる。

 同調査は、ジョージ・フロイドさん死亡事件をきっかけに可決された、司法人口統計情報の収集と公開を標準化することを定めた法律に従い、初めて行われた。法律の共同提案者であるブラッド・ホイルマン州上院議員は「司法制度で多様性の増大は公平な結果を保証し、裁判所への信頼を築くのに役立つ」と述べた。

 ホイルマン氏らは、裁判官の一部が投票ではなく知事や市長により任命されることが、人種の偏りの原因であるとしている。任命で就任し、今回の調査に答えた314人の裁判官の内訳は、白人が208人で最多。黒人は49人、ヒスパニック・ラテン系が35人、アジア系16人にとどまった。


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