自称「心霊治療家」男を起訴 男女5人に性的虐待など8件の罪

 【9日付CBSニューヨーク】「心霊療法」と称して男女5人に性的虐待をしたなどとして、NYPDのブロンクス区性犯罪特捜班は8日、同区フォーダムハイツの自称「心霊治療家」、クリスチャン・ロブレス被告(32)を性的虐待および胎児を死なせたなどの疑いで逮捕した。同被告は同日、8件の罪で起訴された。NYPDは他にも被害者がいるとみて捜査している。
 NYPDによると、同被告は3月から4月にかけて、自宅アパートの一室で20歳から39歳の男性3人と女性2人に「心霊療法」と称して薬物の入った油を飲ませて体の自由を奪い、衣服をナイフで切り裂いて性的虐待をしたとされる。5人は「口外したら殺す」と脅迫されていた。
 捜査関係者によると5人のうち2人は夫婦。同被告は夫に対して性的行為に及んでいる間、妻に目を背けるよう指示していた。また、妻が妊娠しているのを知りながら、妻の腹部や背中を約10分間踏みつけて流産させたという。同被告の自宅には、主に中米で信仰される宗教「サンテリア」式の祭壇が設けられ、動物を「いけにえ」として捧げる儀式も行っていた。
 同被告は3人の子どもを養育しており、NYPDによると市の児童福祉局が3人を保護した。

「サンテリア」式の祭壇(photo: Susanne Bollinger)

「サンテリア」式の祭壇(photo: Susanne Bollinger)

     
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