プラスキ将軍は女性だった? ワシントン守った独立戦争のヒーロー

 独立戦争のヒーローで「米国騎兵隊の父」として知られる、カジミール・プラスキ将軍が、女性または、男女の判別がしづらい「インターセックス(中間的な性)」だった可能性が出てきた。発掘された将軍の遺骨に女性的な特徴が確認されている。NBCテレビなどが報じた。
 プラスキ将軍は1745年、ポーランドの貴族の生まれ。騎兵として祖国で戦った後渡米し、77年のブランディワインの戦いで、ジョージ・ワシントンの命を守った。79年、ジョージア州サバンナの戦いで34歳で戦死、同地に埋葬されていた。
 NBCテレビが同州のジョージアサザン大学で人類学を教えるバージニア・エスタブルックさんの話として報じたところによると、男女の区別には骨盤の形が決め手となる。将軍の骨盤は楕円形をしており、女性のものに「非常に近い」と指摘。顔の骨格や顎にも明らかな女性の特徴が確認された。将軍が男性ではなかった可能性に言及した研究は他にもあったが、遺骨から抽出したDNAが子孫と一致したことから決定的に。ただし、将軍は男児として洗礼を受け、ひげや薄毛など男性の特徴も見られたという。
 同将軍の名前を冠した学校や橋、幹線道路は全米に見られ、ニュージャージー州の橋、プラスキスカイウェーはその1つ。毎年10月にはニューヨーク市内でポーランド系住民がプラスキデーパレードを開催している。

     
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