デブラシオ氏の大統領選、長男の役割 キャンペーンに参加、政策アナリストに

 2020年の大統領選予備選に民主党から出馬しているニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏の長男ダンテさん(21)が、デブラシオ選挙陣営にスタッフとして参加する。ニューヨークタイムズが12日、報じた。
 13年の市長選では、当時15歳のダンテさんがテレビCMに出演。アフロヘアにあどけなさが残る顔で市政監督官としての父の実績を訴え、当選に一役買った。支持率1%以下と苦戦する同市長としては、ダンテさんの参加でイメージアップを期待しているようだ。
 ダンテさんは今年5月、エール大学政治学部を卒業。今月20日からフルタイムの政策アナリストとして働き、報酬も受ける。就任後初の仕事は20日に行われるアイオワ州でのキャンペーンで、バーベキューやパレードなどの公共イベントにデブラシオ氏と共に参加し、有権者と交流を図る。また、ブルックリン区ゴワナスの選対本部では政策計画を作成し、討論会の準備も手伝う。ダンテさんは、15年のニューヨーク州討論会で優勝したほどの腕前だ。
 ダンテさんは同紙の取材に、対立候補が進歩的な主張を繰り広げる中で、デブラシオ氏の市長としての実績が埋もれてしまうのではと懸念。「実績をいかに国政で生かせるかを、(デブラシオ氏は)もっと主張するべき」と話した。
 選挙陣営には長女のキアラさん(24)は参加しないという。

ダンテさん。New Yorkers for de Blasio TV Ad: “Dante” より

     
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