公立校警備員が防弾チョッキ着用 生徒や教職員、保護者が動揺 

 

公立校警備員が防弾チョッキ着用

 

生徒や教職員、保護者が動揺 

防弾プレートが入った防弾チョッキは、重さ10キロを超え、体にかなりの負担がかかる。警察の防弾チョッキのイメージ(バレットセーフベストのインスタグラム(@bulletsafevests)よりスクリーンショット)

 

ニューヨーク市の公立校で、警備員が防弾チョッキを突然着用するようになり、物議を醸している。差し迫った脅威があるのかと心配する保護者もいるという。 

防弾チョッキは教育局(DOE)が配布。市警(NYPD)によると現在、警備員4100人のうち、約3000人が着用している。近年、学校周辺で未成年を巻き込む銃犯罪が増加。2023年2月にはブルックリン・ウイリアムズバーグで生徒2人と警備員1人が銃により負傷した。校内での発砲はまだないものの、今学期すでに銃7丁が押収されている。警備員は銃を携帯していない。 

これに対し、イーストビレッジのPTA関係者は「全く知らされていなかった。子供は警備員をハグすることもあるのに、どう受け止めるか」と懸念の声を上げている。校長も匿名で「私も知らなかった。『何が起こったのか』と生徒や教職員が動揺する」と指摘。「事前に十分に話し合いをすべきではなかったか」と話す警備員もいる。  

警備員の防弾チョッキ着用は、防犯強化策の一環。もともとシャツの下に着るようにとの指示だったが、実行は難しいようだ。セーターやジャケットを羽織って、目立たないように工夫している警備員もいる。自主的に保護者に連絡して警告した学校もある。生徒がこの件で質問があれば、信頼できる教職員と話すよう勧めている。(14日、チョークビート

 

NYPDのSchool Safety Agentは、公立校の警備の訓練を受けている。2023年の訓練卒業式の様子/警察署長の公式X(@NYPDPC
)より=8月24日

 

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