モットーは「園児に全力の愛情を！」　ＮＹ育英学園 岡本園長が在外公館長表彰

　在ニューヨーク日本国総領事館大使公邸で14日、「在外公館長表彰」受賞式が行われ、長年にわたり日本人学校を運営し、海外子女教育の推進に貢献した功績が称えられ、ニューヨーク育英学園の岡本徹園長が受賞した。
　教育関係者を中心に集まった多数の出席者を前に、岡本園長は「賞は個人のものではなく、歴代教職員、卒園生、親御さん、在校生のおかげで獲れたもの」と感謝の意を述べ、当初は小さな教室で数名の園児とスタッフでスタートしたこと、また廃校になったパブリックスクールを視察した際に、校舎の裏に４本の桜を発見し、ここにおいでと誘われているような気がしたことなど、と35年の間に起こった出来事を振り返った。
　来賓を代表して、教育カウンセラーでコミュニケーションセラピストのカニングハム久子氏がスピーチを行ない、「岡本先生が受賞されるのを長年待ちわびていた」、また「先日日本でお地蔵様を発見し、誰かに似ているなとずっと考えていたら、それは岡本先生だった。先生は教育を大切にされる生きたお地蔵様のような方」と話し、会場は大きな笑いと共に和やかな空気に包まれた。
　在外公館長より表彰状が授与される同賞は、「諸外国との相互理解及び友好親善の促進」、「広報・文化事業の振興」、「領事、移住業務の遂行」などに関し、特に推奨するに値する顕著な貢献または善行を行ったと認められる、個人や団体に対して贈られるもの。

表彰された岡本徹園長（右から２番目）