本格始動もトラブル続出! 自転車シェアプログラム

photo:Koike


 先週末からニューヨーク市内で一般向けの自転車シェアプログラムが始まったが、初日はトラブルが続出し、利用者の中には自転車をステーションからスムーズに出し入れできず、「貸し出し時間を無駄にしてしまった」というケースも多く見られた。ニューヨーク市は今後さらに同プロジェクトの規模を拡大すると明言していることから、さまざまな不具合の早期解決が求められそうだ。
 マンハッタン区のグランドセントラル駅にあるステーションでは、ラックが30分間にわたり故障。ユニオンスクエアでは利用者のコード番号入力がうまくいかず、順番待ちの列ができた。またチェンバーズ通り付近のステーションではスクリーンが壊れ、貸し出しや返却ができない状態に陥った。
 そのほか、返却時に空いたラックがなく延長料金を支払うことになった、コード番号入力が手間取り、貸し出し時間の半分を無駄にしてしまったなど、あちこちでトラブルが発生。最悪のケースでは、ブルックリンブリッジの途中でタイヤがパンクして最寄りのステーションに空きがなく、自転車を押しながら遠くまで歩かなくてはならなかったという利用者も。
 それでも市の交通局長ジャネット・サディック・カーン氏は、「今のところプログラムは大変うまくいっている」と述べ、「問題が起こった時こそ皆で助け合うことで、コミュニティ意識が芽生えるのは素晴らしい」と強調している。