ブレーク元選手、NYCマラソンに出場 例の事件後、警察の改革を訴え

 ことし9月、ニューヨーク市警察(NYPD)に誤認逮捕された元プロテニス選手のジェームズ・ブレークさんが、自身の慈善団体「ジェームズ・ブレーク基金」のプロモーションのため、11月1日に行われる「ニューヨークシティマラソン」に出場する。28日、セントラルパークで行われた同大会の記者会見に登場したブレークさんは、警察の改革を改めて訴えた。
 同氏は、彼を誤認逮捕したジェームズ・フラスカトーレ巡査が、今回の行為に関し懲罰の対象となったことは歓迎すると話し、「私を拘束したときのやり方は明らかに過剰な暴力で容認できないが、警察官全員に当てはまることだとは思っていない」と述べた。さらに警察官による拘束が行われた場合、市が毎回、拘束時の状況を記録することを義務化する法整備を進めることを約束したことも明らかにした。
 同氏の今回のマラソン出場は、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターを支援するためで、これに備え自宅のあるサンディエゴで厳しいトレーニングを積んできたという。
 今回マラソンに出場する有名人は、同氏のほかに元プロフットボール選手のティキ・バーバーさんや女優のカトリーナ・ボウデンさん、歌手のアリシア・キーズさん、俳優のイーサン・ホークさんなどがいる。