NYが北京に世界一の座ゆずる 億万長者が最も多い都市

 中国の月刊経済誌フルン・リポート(Hurun Report)は、首都北京がニューヨーク市を抜いて、世界で最もビリオネアの数が多い都市となったと報じた。
 資産を10億ドル(約1127億円)以上保有するビリオネア。北京では昨年新たに32人のビリオネアが生まれ、総数100人となったが、ニューヨークでは4人しか増えず計95人と、トップの座を明け渡す結果となった。
 同誌の発行人は、「調査は1月15日の株価を基に算定しているため、昨年夏の最高値を基準にしていたら、北京のビリオネアの数は150人に近かっただろう」と述べている。
 ニューヨークからは、マイケル・ブルームバーグ前市長が370億ドルで世界長者番付100人の10位にランクインした。時の人、ドナルド・トランプ氏は推定資産40億ドルで圏外だった。
 中国で最も裕福なのは資産260億ドルの不動産王ワン・ジエンリン氏で、世界の長者番付では、米ウォルマートの御曹司やスウェーデンの家具会社イケアの創業者などに次ぎ、21位にランクインした。同氏以外にも、電子商取引運営会社アリババの創業者ジャック・マー氏や大手飲料メーカー会長のゾン・チンホウ氏などの中国勢が、世界の長者番付100人に入っている。

国別にみても中国が568人と、 535人の米国を抜いてトップだった