無許可ペットのサルを没収 可愛いけれど危険がいっぱい 

 22日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク州ロングアイランドでペットとして22年間飼われていたサルが、野生動物保護団体によって没収された。
 このサルは、ルナと名付けられたカプチンモンキー。サフォーク郡ブレントウッズで生まれてから22年もの間、人の手で育てられてきたという。しかし、飼い主は必要な許可を得ていないという情報が匿名で寄せられ、同団体がこのサルを野生動物保護施設に移す予定であるという。
 「動物の行動は予測できない。見かけが可愛いからといって抱いたりすると、暴れ回って極めて危険」と、同団体の会長は説明する。カプチンモンキーは中南米に生息しており、人に危害を及ぼす危険性があるだけでなく、病原菌を媒介する恐れもある。近所の住民たちも、「違法というには何か訳があるはず。没収も当然」「安全が証明されない場合、飼うべきでない」などと話す。
 サルに限らず、エキゾチックペットと呼ばれるワニなどの動物を無許可で飼うことは、ニューヨーク州では違法となっている。今回のように無許可で飼っていることが発覚した場合、飼い主には罰金が科せられる場合がある。ただ、これらの動物を見つけた場合、自発的に動物保護団体などに連絡すれば、無料で引き取ってもらえるという。

David M. Jensen