労働環境の改善を アップルに請願書申請

 平等社会を訴える団体チェンジ・ドット・コムとサムオブアスは9日、米電子機器大手アップルの労働環境の向上を訴え、同社グランドセントラル店に請願書を提出、さらに抗議デモを行った。

 アップル商品の長年のファンであり、申請の発起人であるマーク・シールズさんによると、2週間前にインターネット上で始めた署名活動だったが、最終的には25万件集まったという。

 爆発的な人気を誇るiPhone(アイフォーン)やiPad(アイパッド)などの商品は中国の下請け会社で製造されているが、従業員の大半は低賃金の長時間労働を強いられており、以前から非人道的な労働環境を疑問視する声が多数挙がっていた。

 シールズさんは「愛するアップルだからこそ、見えない製造の現場でも世界をリードする一流の会社であって欲しい」と言及。「(従業員の)自殺や児童労働があってはならない」と訴えた。

 また、サムオブアスのディレクターであるタレン・スティンブルックナー・カウフマンさんは、「今こそサプライチェーンの環境を見直し、世界が待ち望む〝クリーンなiPhone 5〟を世に輩出して欲しい」と語った。

 同デモはニューヨーク以外にも、ワシントンDC、サンフランシスコ、ロンドン、シドニー、バンガローの5都市で行われた。