SAPIX中高部/NEXUSインターナショナル

〝先駆者〟が見る帰国生教育 精鋭講師陣が合格へ導く—

 「私が塾を立ち上げた時、ここライ周辺には同業者は1軒もいませんでした…」と塾長であり、経営母体となる現地法人「コムラ・エデュケーショナル・サービス」社長の小村修一氏は感慨深げに語る。
 1995年当時、グリニッチの日本人学校も慶應のニューヨーク校も創立されたばかりだった。そこで入念なマーケットリサーチをした結果、同氏はライで塾を始めることを決意。その「読み」が違っていなかったことは18年後の現在、ニューヘブン沿線の邦人家庭の分布、そして塾の乱立状態から見ても明らかと言えよう。

小村修一先生


 そんな〝先駆者〟とも言える同氏の次なる一手は、「国内大手との提携」だった。当時、首都圏で着々と業績を伸ばしつつあった「SAPIX中学部」に積極的にアプローチを始めたのだった。独自の教育方針で育てた生徒たちを確実に志望校に合格させた実績を堂々とアピールし、2004年、帰国生の合格実績を伸ばすべく「SAPIX中学部」との業務提携を果たした。高校受験において定評がある同塾のオリジナル教材を使用し、模試も定期的に実施。順調に合格実績を伸ばすなか、同塾からの派遣講師によるサマースクールを3年連続で開催するなど着実な提携関係を築いてきた。08年からは、名称も現在の「SAPIX中高部/NEXUSインターナショナル」に改名。同時に懸案であった「SAPIX中学部」の精鋭講師の獲得も実現、さらに多くの受験生を送り出し、国内校に引けをとらない合格実績を上げてきた。
 09年にはニュージャージー校、翌年にはロングアイランド校を立ち上げ、3校舎体制もことしで3周年を迎える。「教室と講師の都合が合えば、いかなる要望にも常にお応えするべく全校講師陣がお待ちしております」と小村氏は自信を見せた。その精鋭講師陣を一部ご紹介。

大河原先生〈文系担当〉

 「母国を離れて暮らす子どもたちとって、教室が普段の学校では開放できない心を思う存分開くことのできる場でありたい」
 この考えを揺るがぬ信念としながらも、来るべき受験に照準を合わせた着実な成績向上は欠かせません。強健な読解力と得点力を授けることが私の使命です。
 大学受験の小論文では、「文章構造」が重要です。これを軽視し、知識の詰め込みに終始する授業では小論文の本質を学ぶことはできません。授業では、当然ながら文章構造の徹底した習得を目指すと同時に、関連語彙や知識を補っていきます。

岩田先生〈理系担当〉

 必ず成績を伸ばすのは塾の講師として当然のこと。しかしその道筋が「楽しいものであれば尚良し」をモットーに授業を行っています。正答は一つでも、そこに至る道筋はさまざまです。どれが正しいと決め付けるのではなく、常に他の良い道筋を探すような考え方を大事にしています。帰国生のあらゆる形をサポートするため、常に講師自身もアップデートしています。