アップルストア グラセン駅店の売上好調 他店に好影響も

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は6月25日、昨年末にグランドセントラル駅構内に世界最大級のアップルストアがオープンしたことで、駅構内の他の店舗の売り上げも相乗して平均7.5%増となった、と発表した。

 MTAはアップルに対し、他の店舗より安い賃貸料で特別リース期間を設定しただけでなく、他の店舗が売上高の何割かをMTA側に支払わなければいけない一方、アップルストアにはそれを免除した。グランドセントラル駅開発部長のナンシー・マーシャル氏は駅構内にある他店舗について「アップルストアの恩恵を受けているため、同社に関する否定的な意見はこれまで一切聞いたことがない」と語っている。

 駅構内に店を構えるグランドハーベストワインのマネジャー、カルロ・メネギンさんは、特に旅行客が増えたと指摘。「最近はアップルストアで買い物をした後、ワインを買いに訪れる人が目立つ」と話す。 他の店舗の売り上げが伸びているので、MTAは近い将来、各店舗の賃貸料を引き上げることを検討しているという。資金繰りが苦しいMTAにとっても、アップルストアの客はありがたいようだ。