アパート立ち退き強制も引き金か エンパイアビルの発砲事件

 加害者を含む11人の死傷者を出した24日のエンパイアステートビル前での発砲事件で、ジェフリー・ジョンソン容疑者(58歳)がマンハッタン区アッパーイーストにある自宅アパートの立ち退きを強制されていたことが判明した。ニューヨーク市警察庁(NYPD)は、金銭の工面にめどが立たず苛立っていたことなどが犯行の動機である可能性があるとして、捜査を続けている。

 ジョンソン容疑者は女性服飾店ハザン・インポートのデザイナーとして長年働いていたが、昨年、解雇されていた。殺害されたスティーブン・エルコリーノさん(41歳)は同店のセールスマネジャーで、容疑者は解雇の原因がエルコリーノさんにあるとして裁判所に提訴する意向を表明していた。

 両者の知人は、2人は2年前から頻繁に口論しており、職場の人間関係は良くなかったと証言している。