NY市長、手ぬるい銃規制に喝 オバマ大統領に呼び掛け

 コネティカット州の小学校で発生した銃乱射事件を受け、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は16日、NBC局放送の報道番「ミート・ザ・プレス」に出演し、バラク・オバマ大統領や連邦議員らに対し銃規制強化を先導するよう強く呼び掛けた。
 同番組の中でブルームバーグ氏は、「銃に関する規制を国家レベルで強化することで、関連犯罪の減少が期待できる」として、「今こそ大統領が立ち上がり、我々を先導すべきだ」と訴えた。
 ことしの大統領選挙の際には、銃規制論者であるオバマ氏ら民主党員を支援するためのスーパーPACを創設するなど銃規制の支持者であるブルームバーグ氏は、今回のような銃乱射事件が発生するたびに規制の必要制を訴えるにもかかわらず、実質的な行動を一切取らないオバマ氏を非難した。
 一方、「フォックスニュース・サンデー」に出演した銃規制反対派のテキサス州選出のルイ・ゴメルト下院議員は、今回の銃乱射事件が起こった原因は銃規制の欠如ではないと指摘。また、「(事件現場となったサンディフック小学校の)校長が自動拳銃を所持していれば、生徒らの安全を確保できた」と発言している。
 これに対しブルームバーグ氏は、「銃器を学校や公共の場に持ち込むという考えは非常に愚か」と一蹴し、ニューヨーク市警察庁(NYPD)が実施する厳格な銃規制プログラム「アンチ・ガン・プログラム」を賞賛し、他州もこれを真似るべきと主張した。