大関「手作り塩麹」

 日本で「魔法の万能調味料」と一大ブームを巻き起こした「塩麹」。使い方や効果などを正しく知れば知るほど米国で暮らす私たちにとって、一過性のブームでは終わらない魅力を感じざるを得ない。日本酒の大関が手掛ける「手作り塩麹」に、そのすごさを見た。

創業300年の大関だからできた
こだわりの麹を生きたまま食卓へ

 味噌、醤油、酢といった古くから日本の食文化を支えてきた発酵食品や調味料は、全て「麹」を使い作られている。一昨年、創業300年を迎えた大関の日本酒も同様である。

 酒造りの世界には「1麹、2もと(酒母のこと)、3造り」という言葉があり、麹の仕上がりがよくなければ後の工程をどんなに頑張ってもまともな酒はできないことを意味している。だからこそ酒造りのプロである杜氏(とうじ)は、「はぜこみ」と呼ばれる菌糸がしっかりと米の中心部にまで入り込み、根を張った麹作りに全身全霊を傾ける。
 そんな基本にこだわり、伝統と共に守り続けてきた酒蔵の麹を、同社が自信を持って「手作り塩麹」として商品化。大切に作った麹をより生きた状態、よりさまざまな効果を発揮できる状態で食卓に届けるため、購入した消費者が育てる「手作り」という形での販売に、同社の麹作りに対する誇りと揺るぎない自信を強く感じる。

美味しくなって 身体にも優しく

 では、塩麹が持つさまざまな「効果」とは、いったい何だろうか。
 食材に「まぶす」「漬ける」「塗る」だけではなく、塩の代わりに味つけやドレッシングとして使えることは既にお馴染みだ。麹に含まれる酵素が食材に含まれるたんぱく質やでんぷんを分解し、柔らかくする。同時に、ブドウ糖、アミノ酸、グルタミン酸などを作り出すため、甘味や旨味をもたらし、いつもの料理をさらに美味しく変身させてくれるのだ。

 「塩麹を使って料理をしてみたけれど、ただしょっぱいだけだった」という経験があるならば、それは生きた麹の力、生きた酵素の力が不足しているだけ。自分で育て、酵素が活発に働いている状態で料理に使える大関の「手作り塩麹」ならば、使用する量さえ間違わなければそんな心配はない。

 また、身体に必要な栄養素であるビタミン類(B1、B2、B6、H)が実に豊富に含まれている。中でもB1とHは新陳代謝やホルモンのバランスには欠かせない栄養素で、腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高めてくれる。これによりにきびや吹き出物の原因となる便秘を防ぎ、肌の再生を促しキメを整える働きもある。女性にとっては何よりも嬉しい効果のひとつと言えるだろう。

 酵素の力で食材が持つ脂分を分解するためコレステロールや中性脂肪を下げ、食材を柔らかくするため消化吸収の負担も少なくなり、中高年世代の悩みや不安も解消してくれる。

 世界中のありとあらゆる料理が味わえるニューヨーク。それでも繊細な味や旨味を持ち合わせている日本人にとって、「美味しい肉がないよね」「魚の種類が少なくて…」「こちらの料理は味が単調」──と食生活での悩みは尽きない。しかし、たとえ思い通りの食材を手に入れることができなくてもこの「手作り塩麹」があれば、手軽に豊かに日本の食生活が手に入る。これこそが、最も嬉しい効果と言えるのではないだろうか。



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