米著名人の個人情報が流出 大手信用調査機関からリークか

 米連邦司法省は11日、米各界著名人の個人情報がインターネット上に一時流出したとして、連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出したことを発表した。

 情報が流出したのは「exposed.su」というウェブサイト上で、著名人22人の社会保障番号や電話番号、自宅住所、支払い履歴など。被害者の中にはミシェル・オバマ大統領夫人やジョー・バイデン副大統領のほか、ジェイ・Zさんとビヨンセさん夫妻、俳優のメル・ギブソンさんなどが含まれている。ロバート・ミュラーFBI長官については、個人の信用情報を含むクレジットレポートも流出していた。
 現時点ではいずれの被害者もコメントを控えており、情報の正誤などは明らかになっていない。

 ロサンゼルス市警(LAPD)のチャーリー・ベック本部長も被害者の一人。LAPDのオンライン情報を管轄するフランク・プリシアド部長補は、個人情報掲載は違法であり、「市当局の機密データベースから盗まれた可能性がある」とコメントしている。また、大手信用調査機関から流出した疑いも持たれている。

 LAPDのアンドリュー・スミス警官も、「このような情報流出は過去にもあった。警察に対して不満を募らせる人々が、このようにインターネットで警察官の情報を公開することがある」と示唆した。

 被害者は他にも、俳優のアシュトン・カッチャーさん、セレブタレントのパリス・ヒルトンさん、ヒラリー・クリントン前国務長官など。