フォレストヒルズで空き巣被害激増 NYPDが注意呼び掛け

 日本人も多く住むクイーンズ区フォレストヒルズで空き巣被害が激増していることから、ニューヨーク市警察庁(NYPD)が周辺の住民に注意を呼び掛けている。同地域ではことし2月から、被害件数が昨年の約2倍の速さで激増。NYPDによれば、昨年1年間の被害件数が29件だったのに対し、ことしは4月22日現在ですでに56件に達しているという。

 20日には同区69番街で新たな窃盗被害が報告されているほか、別の住宅でも何者かが門扉を壊そうとした形跡が見つかった。地域住民によれば、現金と貴金属が盗まれることが多いが、大型テレビが持ち去られたケースもあるという。
 NYPDではこの事態を受け、地域住民を対象とした説明会を開いて防犯対策を呼び掛けているほか、パトカーおよび覆面パトカーを動員して周辺の警備を強化している。

 住民の中にはアラーム警報システムや防犯ドアを取り付けたり、電灯を付けたままにするなどして強盗に備える人も多く、中には防犯カメラを設置する家庭もあるという。
 門扉を壊される被害に遭った女性は、「一刻も早い犯人の逮捕を望んでいる」と心境を語った。