出前サービス大手2社が合併 グラブハブとシームレス


 出前サービス大手のグラブハブとシームレスの2社が20日、合併することを発表した。
 両社はシカゴとニューヨークをそれぞれ拠点とする新鋭のインターネット出前注文サイトで、利用者はウェブサイトを通じて各地域の飲食店のメニューを閲覧し、出前を注文することができる。

 グラブハブ共同創立者のマット・マロニー代表取締役(CEO)は、「今回の合併により、消費者と飲食店の双方により良いサービスを提供できるようになると確信している」との声明を発表した。合併後はマロニー氏が引き続き代表取締役を務め、シームレスの現CEOであるジョナサン・ザブスキー氏が社長となる。新会社の名称はまだ決まっていないという。

 グラブハブとシームレスの両社は飲食店からのサイト掲載契約料を収入源としており、消費者にとっては電話をかけることなく出前を注文できるほか、それまで知らなかった店の味を試したり、メニューをじっくりと読むことができるなどの利点がある。発表によれば両社は昨年、契約先の飲食店との間に合計8億7500万ドル以上の売り上げをたたき出し、2社の年間収益は合計1億ドルに上った。
 同様のサービスは年々需要が高まっており、両社のほかにもデリバリー・ドット・コムやイート24といった新興企業が市場に参入している。

 グラブハブとシームレスは今後、両社のオンライン注文システムの研究開発を統合し、事業をさらに拡張していく構え。

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