スポーツマンは清く正しい姿勢を! NJ州高校「試合中のヤジ禁止」

 ニュージャージー州の対校運動競技協会(NJSIAA)はこのほど、高校生によるスポーツ対校試合での悪質な野次を禁じる新たなルールを発表した。これにより、試合中に性別や肌の色、人種、身体障害、性的アイデンティティー、宗教などに関わる野次を飛ばした生徒は、その後の試合への出場が数回にわたって禁じられることになる。また、生徒の指導に当たるチームのコーチにも同様のルールが適用される。
 試合中の野次のほかにも、学校関係のスポーツイベントの最中または試合後に、スポーツマンシップに反するような発言や行動をした場合、同様のペナルティーが課されるという。
 NJSIAA幹部のスティーブン・ティムコ氏は発表に際し、「高校でのスポーツは教育を目的としている。教員や相手チーム、観客などに向けた非常識な行動や罵り言葉、挑発的な言動は、教室の中でも競技の場でも許容されてはならない」と述べた。
 各校のコーチは同ルールの順守を生徒に呼び掛ける責任を負うほか、試合の審判は該当するような野次を耳にした場合、速やかに報告することが求められる。
 新ルールはニュージャージー州内の公立、私立、教区高校を含む約400校で、今秋から施行される予定。