NYCマラソンのスポンサー打ち切り イングUSがことし限りで撤退


 オランダのアムステルダム市に本社を置く金融サービス機関「イング・グループNV」の米国支社で、ニューヨーク市に拠点を置く保険会社「イングUS」が、2013年を最後にニューヨークシティ・マラソンのスポンサーを撤退する旨を発表した。23日付の米紙スポーツ・ビジネス・ジャーナルが報じた。
 同社は5月に新規株式公開を行い、25%を米国の保険会社が127万ドルで購入、4%を引受会社が買い取ったため、同グループの持ち株は71%となった。同社は来年から「ボヤ・ファイナンシャル」と社名を変更し、新たなスタートを切る。
 新会社の資金戦略に関する検討の結果、これまで行ってきたニューヨークシティ・マラソン、フロリダ州で開催されるマイアミ・マラソンおよびコネチカット州のハートフォード・マラソンのスポンサーから撤退し、今後は若者やマイノリティーを対象とした金融に関する知識を広める金融知力普及制度のサポートに重点を置く方針を固めた。
 同社は2003年から同マラソン大会のスポンサーとなり、資金援助を続けてきた。昨年はハリケーン「サンディ」の影響を受け中止となったが、ことし11月3日に開催される大会には、およそ4万8000人の参加が予想されている。