17階バルコニーから女性が転落死 柵の老朽化が原因か

 マンハッタン区アッパーイーストサイドの高級コンドミニアムで1日午前12時50分ごろ、地上17階のバルコニーから女性が転落し、死亡する事故が発生した。同コンドミニアムは戦前に建築されたもので老朽化が進んでいたことから、市の建築局は住民に対し、バルコニーに立ち入らないよう警告していた。
 死亡したのは、同コンドミニアムに住んでいたジェニファー・ロスコフさん(35歳)。ニューヨーク市警察庁(NYPD)によると、一緒にいた友人の男性は「ジェニファーさんがたばこを吸うためバルコニーの柵に寄りかかっていたので、危ないからやめた方がいいと声を掛けたが、その直後に柵が壊れ、ジェニーさんは後ろ向きに転落した」と話しているという。警察では事件性はないとしている。
 ジェニファーさんが転落したバルコニーの柵は、角部分の上部が大きくV字型に歪んだ形で残されていた。当局は柵が壊れた原因を調べ、他の部屋のバルコニーに同じ問題がないか確認するとしている。
 ジェニーさんは米誌ニューヨーカーやコスモポリタンなど大手雑誌の出版に携わった後、現在は広告関係のベンチャー企業に勤務していた。一緒にいた男性とは、この日が初めてのデートだった。