iPhoneの登録呼び掛け NYPDの盗難防止プログラム

発売日となった20日、旧モデルと新モデルを手に取り比較するアップル愛好家=グランドセントラル・ターミナル内のアップルストア(photo: Koike)


 ニューヨーク市警察庁(NYPD)は20日、米電子機器大手アップルが新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデルを発売したのに合わせ、同庁が進める携帯電話盗難防止プログラムへの登録を、市内各所のアップルストアなどで呼び掛けた。
 開始から2年目となるプログラム「オペレーションID」では、携帯電話の通し番号と所有者の情報を登録すると、「N.Y.C」の文字とプログラムの通し番号が電話に刻印される。同庁はこの刻印のある携帯電話が盗難された場合、「再販がより難しく、追跡調査で発見される可能性も高い」と説明している。
 プログラムへの登録は無料で、アイフォーン以外の携帯電話や、その他の携帯端末の登録も受け付けている。
 市内ではアップル製品の窃盗事件が急増しており、ことしは9月15日現在ですでに2万338件の被害届が提出されている。これは昨年同時期の1万8486件に比べ10%も増加していることになる。
 NYPDの呼び掛けに対し、市民の反応はさまざまで、「携帯電話会社の保険よりも、無料のこのプログラムの方が画期的」「盗難防止に繋がると思う」という賛成派の声がある一方、「警察に個人情報を登録するのは、プライバシー保護の観点から反対」という声も聞かれる。
 新製品の「アイフォーン5S」は2年契約で199ドル、契約なしの場合は649ドルに設定。「5C」は2年契約で99ドル、契約なしでは546ドルで販売されている。