シートベルトの装着義務化へ 大型バス、16年から

 米高速道路交通安全事業団(NHTSA)は20日、2016年11月からすべての大型バスに、3点式のシートベルトの装着を義務付けると発表した。
 これは新しい連邦規則に基づくもので、観光バスや都市間を結ぶ中距離または長距離の大型バスに適用される。なおスクールバスや市バスは適用外となる。
 統計によると、大型バスをめぐる交通事故で毎年平均21人が死亡、約8000人が負傷している。死亡事故の半数はバスの転覆によるもので、こうした転覆事故では、座席から放り出された結果、亡くなった人が70%に上る。
 このような結果を受けNHTSAは、シートベルトの着用により、死亡事故の発生を大幅に防げると指摘している。
 今回の義務化を推し進めたシェロッド・ブラウン議員は、これに続きバスの窓と屋根の安全規定も立案化する方針で、NHTSAと協力し来年度の法案提出を目指すとしている。
 米バス協会によると、新型のバスの多くにはすでにシートベルトが装着されている。一方、既存のバスに関しては、構造上の問題から装着に費用が掛かりすぎるとして、今回の規則適用は見送られた。
 現在、国内では2万9000台のバスが運行しており、年間乗客数は7億人以上。これは飛行機の国内線が運ぶ乗客数とほぼ同じ数に当たる。