ベラザノ橋、通行料値下げ計画 スタテン島住人と一部営業車

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は6日、スタテン島とブルックリン区を結ぶベラザノ・ナロウズ橋の通行料金を、スタテン島の住民および条件を満たした営業用車両に限り、値下げする計画であることを明らかにした。
 現在、EZパスを利用した場合の一般通行料は10.66ドルだが、同島の住民であれば、月に2回までは6.36ドル、3回以上だと6ドルで利用できる。知事が今回発表した新たな計画では、EZパス利用の場合、島の住民は5.50ドルで無制限に橋を利用できるようになる。また、EZパスを利用する営業用車両が月に10回以上橋を利用する場合、20%の割引が適用される。
 同橋は、2011年に値上げが実施されているが、新しい割引料金は当時の5.76ドルよりもさらに安くなる。スタテン島の中小企業のオーナーらは、高い橋の料金が商売の妨げになるとして、長年にわたり通行料金の値下げを求め、ロビー活動を続けていた。
 知事はことし、再選をかけた選挙を控えており、値下げ計画を「再選のための贈り物」とする声も聞かれる。同計画を実行するためには、ニューヨーク州と州都市交通局(MTA)は、それぞれ700万ドルの資金導入を強いられる。そのためにMTAは、今月末に開かれる会議で、これに充てる予算についての承認が必要となる。

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