2014年2月11日 NEWS

変化するファッションウイークの在り方 会場分散はソーシャルメディアの影響か

 ニューヨーク市では現在、恒例のファッションウイークが行われている。今回は、メーン会場であるマンハッタン区ミッドタウンのリンカーンセンター以外にもさまざまな場所でショーが行われており、同イベントのスタイルも変化を見せている。
 米紙ニューヨーク・タイムズによると、同地では69件のショーが行われるほか、近隣のハドソンホテルでは10件が予定されている。さらに、有名デザイナーのマイケル・コース氏やダイアン・フォン・ファステンバーグ氏は、ダウンタウンのトライベッカ地区にあるスプリング・スタジオでショーを行うほか、アレキサンダー・ワン氏のショーはブルックリン・ネイビーヤードで開催される。
 ショーの会場が分散していることに関して、米ロイター通信は「最近のファッションウイークでは、これまでのようなファッション雑誌の編集者ではなく、世界各地から集まるブロガーや写真家を観客として想定しているデザイナーが多い」と分析している。雑誌の発行には数週間かかるが、ウェブ上ではソーシャルメディアなどを通じて素早く写真が投稿され、多くの人の目に触れることになるためではないかと考えられている。
 さらに、ファッション界で影響力を持つ重鎮の多くも、ショーを直接訪れるよりも写真を見てトレンドなどをチェックする人が増えているため、ショーの小規模化が進んでいるという。
 ファッションウイークは、13日まで開催されている。

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