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米連邦捜査局(FBI)とイタリア警察が11日、ニューヨークとイタリア国内の複数の都市でマフィア摘発の共同作戦を実施。麻薬密売などの罪で、マフィア組織のメンバーら20人以上を逮捕したと発表した。
同日早朝、FBIはニューヨークの5大マフィア組織のうちのガンビーノ一家およびボナンノ一家のメンバー6人と、伊カラブリア州を拠点とする犯罪組織ヌドランゲタのメンバー1人を、ニューヨーク市内で逮捕した。6人はブルックリン区連邦裁判所において、麻薬密売やマネーロンダリング(不正資金浄化)などの容疑で起訴され、罪状認否を受けた。イタリアでは、伊捜査当局がヌドランゲタのメンバー17人を逮捕した。
起訴状によると、FBIがイタリアの捜査当局の協力を得て同国内で行った2件のおとり捜査で、ガンビーノ一家のフランコ・ルポイ被告とヌドランゲタの幹部であるフランチェスコ・ウルシノ被告は、FBIの覆面捜査官に1.3キロ超のヘロインを売ろうとした。またこれらの犯罪組織は共謀し、果物や冷凍魚介類などの冷凍食品にコカインとヘロイン500キロを隠し、米国に密輸する計画を企てていたことも判明している。
世界でもっとも権力を持つ犯罪組織のひとつと言われているヌドランゲタの収入源は、主に麻薬取引によるものだという。ニューヨーク5大ファミリーの間では、麻薬取引はご法度とされているが、規則破りは後を絶たない。
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