2014年3月19日 NEWS

近隣住民らがビル所有者など訴え ビル倒壊事故で初の訴訟

 マンハッタン区東ハーレムで12日に起きたビル倒壊事故により負傷したとする女性が17日、電気・ガス供給会社コンソリデーテッド・エジソン(コン・エド)とビルの所有者を相手取り、同区上位裁判所に損害賠償を求める訴えを起こした。同事故に関連する初の訴訟となる。
 事故当時、現場から1ブロック以上離れた東116丁目12番地にある自宅アパートにいたミシェル・ネルソンさん(46歳)は、爆発の衝撃により転倒し、肺の痛みや呼吸困難に陥ったうえ、永久的な重度の傷害を受けたと主張。建物の安全管理を怠ったとして、倒壊した2棟のビルのうち、同区パーク街1646番地にあったビルの所有者である村松薫さんとコン・エドを相手取り、損害賠償を求める訴えを起こした。損害賠償の金額は、明らかにされていない。
 ネルソンさんの弁護士は「今回の事故は、起こるべくして起きた人災。150年前のガス管を使用し続けたコン・エドに責任がある」と指摘する。
 また事故当時、現場を通りかかった市バスM116番線に乗車していたウエストサイド高校に通う学生ジョセフ・バルガスさん(20歳)も、ビル倒壊の衝撃により座席から放り出され負傷したとして、市を相手取り1000万ドルを求める訴訟を起こしている。

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