2014年3月31日 NEWS

古本社長、研修中の大学生に講演 日系人として平和を語る

古本不動産社長の古本武司氏(前列中央)を囲む学生ら


 古本不動産社長の古本武司氏は、海外研修でニューヨークを訪れていた創価大学のヴォーカル・グループの学生22人に対し、3月1日市内のSGIニューヨーク・カルチャーセンターで講演を行った。
 同氏は日系3世としての生い立ちや志願して出向いたベトナム戦争での体験、日系人としての米国での暮らしを通じて生まれた平和への思いなどを語った。学生らは、米国で当時日系人が受けた差別や今日まで続く社会問題など、現在の日本社会ではほとんど耳にすることのない歴史の事実や現状を知り、平和への考えを深め、大いに刺激を受けた。
 また同氏は、世界における日本の役割や若い世代の使命など、将来を模索しながら今を生きる若者から寄せられた数々の質問に対し、ひとつひとつ丁寧に答えた。メモを取り熱心に耳を傾けていた学生は、「古本さんのお話から、平和とは何かを考えることができた。今後は海外留学をはじめ、さまざまな物事に果敢に取り組んでいきたい」と感想を述べた。
 同講演は同大学OBのサポートにより今年で6回目を迎え、海外研修の平和学習として開催。学生らは、このほかにも市内での平和イベントへの出演、9・ 11メモリアル広場の訪問、高校訪問、ハーレムの教会でのゴスペル・ワークショップなどを体験し、ニューヨークで生きるさまざまな人々と文化交流をした。

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