新規顧客狙うマック 13日までコーヒーを無料提供


 世界最大のハンバーガーチェーン、マクドナルドは13日までの期間中、朝食の時間帯限定で全米の支店でコーヒーを無料で提供するキャンペーンを実施している。
 このキャンペーンは朝食メニューの新規顧客の獲得を狙ったもので、2009年に「マックカフェ」と銘打った各種コーヒー・ドリンク商品の提供を開始して以来、同社にとって始めての試みとなる。
 朝食メニューはマクドナルドの売り上げの2割を占める主力商品となっており、今回のキャンペーンにより、「マックマフィン」をはじめとする朝食サンドイッチなどの注文が増加することが期待されている。
 一方、同じくファーストフードチェーン大手のタコ・ベルは、「ワッフル・タコ」などを含む新たな朝食メニューの販促を開始したばかり。朝食メニューの広告にはマクドナルドのマスコットと同名の「ロナルド・マクドナルド」という男性が登場するなど、ライバルとの競合を意識した内容となっている。
 マクドナルドは今回のキャンペーンの実施決定直前、全米の主な支店で2月中の売り上げが1.4%減少したことを明らかにしており、原因として冬の間の悪天候をあげるとともに、「業界の動向はより複雑なものになっている」と分析。常に新しい試みを導入するなど、市場活性化の必要性を指摘した。