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米中枢同時テロの犠牲者を追悼し、事件にまつわるさまざまな記録や犠牲者の遺品を展示した「9.11記念博物館」が15日、完成した。
同博物館の跡地は、ニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)が所有するが、運営・管理は、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が率いる非営利の追悼財団が担当している。ブルームバーグ氏は、同プロジェクトが本格的に始動した2006年よりこの財団の会長を務め、博物館の完成を目指し、いくつもの困難を乗り越えてきた。
まずは資金繰り。プロジェクトのコストは7億ドルとなり、政府補助金として3億9000万ドルが充てられた。財団はこれまでに4億7000万ドル超の資金を集めたが、今も資金集めを続けている。
犠牲者とその遺族をはじめ、生存者や関係者などすべての人々に敬意を表すため、博物館の設立は必須であると考えたブルームバーグ氏は、まず私財から1500万ドルを寄付。その後、膨大な建設費を工面するため、自らの足で各地を回り、寄付への協力を呼び掛けた。
その結果、金融サービス大手のアメリカン・エキスプレスは1000万ドルの寄付を約束、歴代の市長やニューヨーク州、ニュージャージー州知事も賛同し、寄付している。
また市長としての公務の傍ら、同氏は内部のもめごとや政治的交渉を解決し、遺族の要望にも耳を傾けてきた。
博物館は15日、オバマ大統領夫妻も出席して完成式が行われ、その後、遺族やメディアに公開された。
事件前の活気溢れるロウワーマンハッタンの再開発を切に願ったブルームバーグ氏の貢献なくしては、この日は迎えられなかったと言っても決して過言ではないだろう。
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