NY州知事が観光サミット開催 NY市にならい観光事業に着手

 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は15日、ニューヨーク市の観光事業発展にならい、州の観光事業促進を図るため、マンハッタン区のアメリカ自然史博物館で観光サミットを開催。州内の各産業をけん引するリーダーや観光専門家、事業主らが参加した。
 2013年、同州には2億1800万人以上の観光客が訪れ、前年比20億ドル増の592億ドルを消費している。このうち5300万人がニューヨーク市を訪れた。
 観光は、ニューヨーク州では4番目に大きな産業で、経済に重要な役割を果たしている。12人に1人が観光事業に携わっていると言われており、13年の雇用は前年比3.5%増の83万2500人で、78億ドルの税収を生み出した。
 これまでニューヨーク市ほど観光事業に積極的ではなかった同州だが、ここへ来て同市と協力して事業の発展を目指すことを決定。過去数十年で類を見ない6000万ドルといった巨額の投資を約束した。この一部は、州の鉄道、地下鉄、空港などでのマーケティングキャンペーンに使われる。
 また、アディロンダック、フィンガーレイクス、ナイアガラの滝、ロングアイランド・ビーチなど、季節ごとのアクティビティーを紹介するテレビキャンペーンも実施。広告活動には、ロバート・デニーロさんやメリル・ストリープさん、ビリー・ジョエルさんなど、トライステートエリア出身の著名人を起用する。