L線の運行本数増加へ ブルックリン区の人口増加に対応


 ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのほど、ブルックリン区の人口増加に対応するため、地下鉄L線の運行本数を増加すると発表した。
 MTAによると、マンハッタン区とブルックリン区を結ぶL線について、今秋より平日の夜間は3往復、土曜は33往復、また日曜は22往復を追加する。これにより、車内の混雑緩和と約1分間の待ち時間の短縮が期待される。
 L線では2012年にも平日に1日16往復、週末に1日11往復を追加しており、来月からは平日および週末に1日8往復の追加を計画している。
 MTAのデータによると、L線の利用者数は昨年、全駅で増加しており、ベッドフォード・アベニュー駅での平日の利用者数は、07年以来50%以上の急増。オフピーク時間帯には、さらに大幅な増加が見られた。
 地下鉄利用者擁護団体ストラップハンガー・キャンペーンが実施した最新の調査によると、アルファベット路線の中でL線は唯一、時間に正確で、車両も新しくて清潔であるという。
 過去20年間で、1日の全地下鉄利用者数は200万人から550万人へと急増しているが、地下鉄の収容能力や運行本数に、それほど変化は見られない。
 L線だけへの過剰な対応に、他路線の利用客からは苦情が出ており、来月からはG線の運行本数の増大も計画されている。