育児放棄された女児死亡 特別支援学校教師の母親を起訴

 ニューヨーク市の公立学校の特別支援学級に務める教師が11日、重度の身体障害を持つ実の娘の保護を怠り死亡させたとして、過失致死罪および保護責任者遺棄罪で起訴された。
 ニューヨーク州ウエストチェスター郡地方検事局の発表によると、ブロンクス区に住むニコール・ディッグス被告は、重度の先天性障害を持つ娘のアラヤ・サベレーゼちゃん(当時8歳)に、十分な食事や医療的ケアを与えることを怠り、アラヤちゃんが通っていた同郡にある脳性まひ患者のための学校にもあまり通学させず、粗悪な衛生状態の自宅に1人で置き去りにするなど、継続的に保護者としての責任を放棄していたという。
 脳性まひおよび発作性疾患を持って生まれてきたアラヤちゃんは、1人で食事をしたり、歩くこともできない状態だった。
 アラヤちゃんは2012年6月、母子が当時暮らしていたウエストチェスター郡ヨンカース市アシュバートンのアパートの6階の部屋で、遺体となって発見された。胃は破裂した状態だったという。
 検事局は現在、アラヤちゃんの死に関係があると思われる第三者の行方を追っているが、その詳細については明らかにしていない。
 同被告が有罪となった場合、最長4年の実刑判決を受けることになる。