新たな9.11ギフトショップに非難の嵐 金儲けが目的か

 売上の一部を慈善活動団体に寄付していると主張していたマンハッタン区ミートパッキング地区にある9.11ギフトショップが、実際にはごくわずかな金額しか寄付していなかったことが判明し、非難の対象となっている。
 写真家のギャリー・スーソンさんが経営するギフトショップ「Ground Zero Museum Workshop」の入場料は、先月オープンした9.11記念博物館の大人料金と同様の25ドル。
 同氏は先日新たにオンラインショップを開設し、自作の写真集(49ドル)やポスター(25ドル)、Tシャツ(32ドル)など、米中枢同時テロにちなんだ記念グッズを販売していた。
 2001年にテロ事件が発生した当時、同氏はツインタワーが崩壊し瓦礫の山と化したグラウンドゼロでの写真撮影を許可された。その際に、消防隊員を撮影したことから自らを「制服消防士協会お抱え写真家」と称していたが、後に同協会からその名を使用しないよう注意を受けていた。
 同氏の博物館には自ら撮影した写真やガラスの破片、時の止まった時計、ジェット機の破片などが展示されている。
 同氏は以前から「収益の一部は慈善活動団体に寄付している」と宣伝していたが、今回公開された確定申告の書類から、実際には収益のわずか3%あまりしか寄付していなかったことが判明。寄付先についても不明という。
 なお、同氏は電話やメールによる取材依頼に一切応じていない。